2014年8月14日木曜日

氷河の絶景を間近で眺めれれるピラット小屋へ

2012.7.9(月)
ピラット小屋への登りにて 出会った女性の登山者
ベースは周囲を鋭い岩峰群で囲まれた静かなラ・ベラルド村、何もない所だが一番のお気に入りの地で都合3回訪れている。フランス・アルプスの南に位置するせいもあり、晴天確率は非常に高いそうだ。今回は、ヴェニオン谷の最深部にあるピラット小屋を目指す


コース概要:
ラ・ベラルド(8:25)~カレル小屋(9:25 9:35)~橋(10:40 10:55)~雪渓(11:25)~ピラット小屋(12:10 13:25)~橋(14:15 14:20)~カレル小屋(15:15 15:50)~ラ・ベラルド(16:40)
歩行時間:5時間55分(登り:3時間20分、下り:2時間35分)

ホテルで朝食を済ませ、8:25出発。絶好の周りの岩峰に遮られ、日は未だ差し込まず少々肌寒い。村に一軒あるだけのお店で、ランチ用のパン、飲み物を調達する。


広々とした草原の中にあるカレル小屋
後方の大岩山峰はエル・フロワド(ちょっと逆光気味)
ヴェニオン川沿いの平坦な道を1時間で、前方にカレル小屋が見えてくる。広々とした草原の先に見える大きな山はエル・フロワド(▲3848m)、ちょっと逆光気味であるが、凄い岩の壁で圧倒される。ここから森の中を進んで行くと、テンプル・エクラン小屋との分岐点に出る。森を抜け、川に沿って谷奥へ続くゆるやかな登り道を歩いていく。
ヴェニオン谷奥に聳えるピラット氷河

ヴェニオン川奥にはピラット氷河が見え、素晴らしい景色に期待で胸が膨らんでくる。徐々に高度を上げて行き、岩がゴロゴロした場所を歩いていくと「Refuse 1H」の標識を見つける。ここで上の岩場の方に向かってしまったのが大失敗、道を間違えてしまい、ウロウロするはめに。「やばい」と思い元の場所に引き返す。注意して見ると、前方にケルンが見え、その先に橋が架かっている。大きな岩が邪魔して、橋が見えなかったのだ。どうやらケルンが目印だが、知らない内に疲れ注意散漫になり見落としてしまったようだ。川を渡った対岸には、登山道が走っており一安心。
ピラット山とレ・バン 
秀麗なLes Bans(レ・バン)全容

雪渓をトラバース
ここからはジグザグの急坂となり、登りはかなりきつくなる。息を喘ぎながら、ジグザグの急坂をゆっくり登って行く。雪渓も何カ所もあり、滑らない様注意しながら横断する。


歩いて来た道を振り返る、エルフロワド、テンプルエクラン?

ピラット小屋へ登り、絶景の中を歩く
周辺の山々の景色が凄い、鋭い岩峰と雪を抱いた山々、息を飲む程の絶景が広がる。長く辛い急坂が続き、バテそうになったとき、岩山の上にポールが立っている石の土塁が見えてきた。どうやらあそこが頂上、あと少しだと気を奮い立たせられる。ガレ場を登り切り、ようやくピラット小屋(2577m)にたどり着く。約1時間の急坂はかなりきつく、岩場に座り一息付いたときはホッとした。しばらく息を整えた後、景色を眺望する余裕が出てきた。


ようやくピラット小屋が見えて来た

テラスで寛ぐ登山者とピラット氷河
目の前の雄大なピラット氷河と周囲を囲む3,000m級の山々、頂上を極めた者のみが味わえる絶景である。
氷河は蛇行しながら下流へ流れているが、ヴェニオン川の源流となっているのだろう。テラスのベンチに座り、ランチを広げる。やっぱり山の上で食べる食事はとても旨い。食事をしながら、絶景を眺める、この時間がいつも楽しみである。小屋で注文したサラダは、レタスにドレッシングをかけただけのシンプルな物、酸っぱ過ぎてとても食えた代物ではない。殆ど残してしまった。1時間強、絶景を楽しんだ後、下山。下りは足、膝にきてしまい、カレル小屋までの道程は相当しんどかった。30分程、草原に寝転んで昼寝を楽しみ、ラ・ベラルドへの道を下っていく。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。はじめてコメントします。このブログを拝見して行ってみたくなったピラット避難小屋まで昨日行ってきました。

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  2. 返信遅れて大変申し訳ありませんでした。そうですか、登ってきたんだ。最後の登り、きつかったのでは。ここへは2回登ってます。エクラン山群は岩と氷河の織りなす展望が素晴らしい所で、アルプスの中で最も好きな山域です。2020年に再訪しようと計画していたのですが、コロナのため中止。今年もNG、収束したとしても、海外旅行は様々な制約で大変そう。もう行けなくなるかもと悲しくなってしまいます。

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