2013年8月18日日曜日

ハイタトラの美しい谷を歩く〜タトラ山脈①

2010.8.12(木) Mlynicka dolina~Furkotska dolina
Stok滝上部の湖


タトラ山脈は、東側のハイタトラと西側のロータトラの2つに地域に分かれている。 イタトリの中心であるシュトルブスケ・プレソは標高1355mの山岳リゾート地、タトラ山脈を走るタトリ鉄道の西端にある。 ここをベースにして、いくつものトレッキングを楽しむ事ができる。夏のこの時期は、大勢のトレッカーでにぎあう。今回のコースは、ハイタトリの西部で最も美しい谷(Mlynicka谷とFurkotska谷)を歩く



コース概要:

Strbske Pleso〜Stok滝〜
Bystre-sedlo峠(2314m)〜Soloskochale

所要時間:5時間










シュトルブスケ・プレソ駅から10分程歩くとシュトルブスケ湖に出る。ハイタトラの山々が湖面に投影され、幻想的な眺めだ。特に、朝のキーンとした空気の中の景色は実に素晴らしい。

湖畔沿いの右手の道を辿り、 トレッキングのスタート地点であるフィス(FIS)ホテルから、黄色マークの標識に従って、Mlynicka谷の深部に入って行く。針葉樹林帯のほぼ平坦な道を抜け、ハイマツ帯の登山道に入ると、周囲の山々が見えてくる。 明るい谷で、日が当たり心地良い。大勢のトレッカーが、思い思いの服装で歩いているが、皆割と軽装である、天候が悪化したらやばいんではないかと、いらぬ心配をしてしまう。
Stok滝下の湖


沢の音が次第に大きくなってきた。沢にかかる橋を渡り、ゆるやかな道を登って行くと、Stok滝下にある湖に到着。ここで、しばしの休憩だ。 ここから本格的な登りが始まる。
Stok滝脇の登山道からの眺め








滝を巻きながら、急坂を登って行くと滝上の湖に着く。ここからの登りは、かなりきつくなる。 急坂の上に、岩のガレ場で歩きにくい。吐く息も荒くなり、ペースもがくんと落ちてくる。 







ハイタトラ山脈の山上の湖


平坦な所で少し休憩、眼下にはエメラルド・グリーンの2つの湖とハイタトラの山々が広がる。タトラ山脈を調べている問い、この風景写真に目を奪われ、ここへ行って見たい誘惑にかられた景色である。写真の通りのすばらしい絶景に、しばし感激。十分景色を満喫した後、再び登り始める。


峠直下にて
反対側のFurkotskaから降りてくるトレッカー等とすれ違う、「Hello !!」と声を掛け合うが、 登りがきつく、声に元気が出ない。喘ぎながらも一歩々、峠を目指して登って行く。 クサリ場を登り詰め、ようやくBystre-sedlo峠に到着。
峠と云っても、平坦な部分はなく やせ尾根の岩場で休めるような場所はない。ここでランチでもしながら、ゆっくりハイタトリの山々を 展望しようと思っていたが、少々拍子抜けだ。仕方なく、そのまま下る事にする。

Flkotska谷へ下る 上部の隙間が峠
峠直下の湖(岩場でランチ)

下った先の湖の湖畔沿いの岩場でランチ休憩を取る。お腹はあまり空かないが、のどがかなり乾き、持参したジュースをがぶがぶ飲み、全て飲み終えてしまった。








ソリスコ小屋
岩場の急坂を下り、ハイ松帯を辿り、1時間程でリフト乗り場への分岐に到着。 直ぐ傍には、沢が流れ、大勢の家族連れが水遊びを楽しんでいる。草地に腰を降ろし、しばしその風景を眺めていた。 「さて、出かけるか」、左手の道を登り20分で、リフト乗り場に到着。
眼下にはシュトルブスケ湖、後方にはソリスコ山が聳える絶好の展望台だ。ここで一息ついた後、リフトに乗りシュトルブスケ・プレソへ下る。

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