2014年12月2日火曜日

ラック・ブランへの絶景ルートを歩く~モンブラン山群

ラックプランからの雄大な眺望

2009.8.14
ラックプラン(白い湖)は、シャモニ谷を挟みモンブラン山群の反対側にある山上の湖である。湖の正面にはモンブラン山群の雄大な大パノラマが広がり、絵も云えぬ絶景を楽しむ事ができる。今回のコースは、モンブラン山群の素晴らしい展望を観ながら山上の湖ラックプランへ、さらに花に囲まれたフローリア小屋を経てシャモニへ下る道を歩く。

コース概略:
プランプラ(9:20)~シャルラノン(10:15)~ラ・フレジュール(11:05)ーランデックス(11:30)~ラック・ブラン(12:30 13:55)~ラ・フレジュール(14:50 15:00)~フローリア小屋(15:55 16:25)~シャモニ(17:00)
歩行時間:5時間10分


 シャモニ谷に向かって一気に飛び出す

トレッキング・スタート地点のプランプラ(1999m)まで、テレキャビンで一気に上がる。ここはパラグライダーの聖地で、大勢のパラグラダーがシャモニ谷に向かって飛び立っている。風をうまく攫み、一気に谷を上を舞う姿をしばし見学した後、出発だ。上手にあるレストラン(Altitude 2000)のを経て、赤い針峰群の大岸壁を巻きながら見晴らしの良い下り道を進む。眼下にシャモニの街、その後方にはモンブラン山群の素晴らしい展望を観ながら快適なコースを約40分歩くと、広々としたカール状のシャルラノンへ着く。
岩場から顔を出した人気者のマーモット

モンブランを観ながらの快適なトレッキング
ランデックスからは岩場の下り
ここからはアップダウンがあるが、さして険しい所はなくフレジュール小屋に到着。ここからリフトに乗り、標高2385mのランデックスへ向かう。ここからゴツゴツした岩場の下りを進むと、フレジュールからの分岐点にぶつかる。階段状の急な登りを10分程登ると、目の前に突然湖が現れる。湖に浮かぶようなモンブラン山群の白き峰々が目の前に広がり、感激で言葉も出ない。
ラックプランへの最後の登り
左からドリュー、グランドジェラス、シャモニ針峰群、モンブランと連なる山群は息を飲む程の美しさである。こんな景色を観られるので山登りは止められない。湖畔には石造りの山小屋が建っており、テラスでは大勢のトレッカーが食事を楽しんでいる。残念ながら、午前中は逆光気味で写真撮影には少々不向きである。山小屋に宿泊すれば、湖面に写るモンブラン山群の夕景や、朝焼けの景色を観る事ができるのだが…。湖を見下ろす岩場に腰掛け、ホテルで調達したクロワッサン他でランチ。
ラックプランの山小屋
右手にヴァルト針峰、ドリューを眺望
息を飲む絶景!!
グランドジュラス、シャモニ針峰、モンブランの山並み
眼前に広がる絶景を眺めながらのランチ、山登りの醍醐味である。果物も持ってくれば良かったと少し後悔する。
さて、そろそろ帰ろうかと重い腰を上げる。ラ・フレジュールまではダラダラとした長い下りが続く。下からはトレッカーが続々と登ってくるが、結構きつい登りだ(ランデックス経由の方が楽だ)。ラ・フレジュールから、レ・プラまでロープウェイで下れるが、シャモニに向かってさらに下って行く。歩き始めはシャリ道だが、途中から森の中に入って行く。要所々にシャモニの標識があり、余程の事がない限り道に迷う事はない。1時間程でフローリア小屋に到着。鮮やかな花々に囲まれた、ちょっとメルヘンチックな山小屋である。テラスからの展望はこれ又素晴らしく、赤いパラソルとドリュー、ヴェルト針峰の構図が実に素晴らしい。テラスに座り、レモネードを飲みながら小休止。30分程、体と心を休めた後、再びシャモニに向かって下り始める。川の畔に出て、川に沿って歩いて行くとシャモニ中心地に到着である。
フローリア小屋からの眺望も素晴らしい
広いテラスからモンブランが一望できる

宿泊したホテルは、テレキャビン駅の直ぐ脇にあるホテルLa Savoyarde
モンブラン山群を眺める絶好の場所であり、街外れにあり静かで居心地がとても良く、'12年にも宿泊した。ただし、高台に建っている事もありシャモニ中心地からの急坂は結構つらい点が少々ネックかな...

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