ラック・デ・ヴァシュと主峰グランド・カス
湖(湿地)の真ん中の石橋を渡る
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コースマップ
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このコースを歩くのは、今回で2回目(前回は2000.8以来の再訪)、山上の湖(湿地かな)に架かる石橋と後方に聳えるグランド・カスの雄大な景色は息を飲む程の絶景、こんな景色は日本では味わえない。
コース概要:
モン・ボショール(8:40)~バルメット小屋(9:20)~石橋(10:10 10:40)~ヴァノワーズ小屋(11:35 13:35)~プラロニョン(15:40)
所用時間:4時間30分(登り:2時間30分、下り:2時間)
眼下のプラロニャン村が小さくなっていく |
山々に朝の陽光と雲がかかる |
周囲の山々も、朝の光が辺り輝き出した、やはり早朝の景色は素晴らしい!!
石造りのバルメット小屋は絵になる |
40分程歩くとバルメット小屋が見えてきた。雪解け水で水嵩を増した沢の音が心地よく響いて来る。
小屋の後方には、目指すヴァノワーズ針峰が聳えている。ここから登りは少々きつくなってくるが、登山道は良く整備され道に迷う事はない
橋を渡り両側に石積みされた道、沢沿いの登山道を登って行く。雲が巻上ってきて、太陽があっという間に隠れ、周囲は深い霧に囲まれ何も見えなくなってしまった。後ろに若いアベックが付いてきており、1人でないのが心強い。又、足下に咲く高山植物や残雪が心を癒してくれる。
霧が晴れて来た Lac Vachesにて |
水音が大きなってきたと思っていると、ラック・デ・ヴァッシュ(Lac Vaches)に到着。視界不良で何も見えず、湖の真ん中にある石橋の先は、ガスで全く見えない。岩場に腰掛けて、しばらく待っているとガスが切れ始め、グランド・カス(▲3852m)の勇姿が見えてきた。白い氷河(天蓋氷河と云われる)を抱くグランド・カスの素晴らしい絶景に、しばし言葉を忘れる。
岩場に休んでいた人々も、一斉に感嘆の声を上げる、僕も大きな声をあげたい所だが、さすがに気が引ける。グランド・カス方面は東側でもあり、少々逆光気味だ。
Lac Vachesとは「牛の湖」と云う意味、前回来たときは牛が群れていたが、時期が早いのか牛は放牧されていなかった。
対岸の岩場を登って振り返ってみたLac Vaches |
ガスが切れ、気分が良くなった所で石橋を渡り、対岸に向かって歩き始める。雪解け水で水量が増したせいか、所々石橋が水で覆われている箇所があった。
再び、ガスが上がってきたが、あっという間になくなり、気持ち良い青空が広がってきた。
湖を渡り、右手に聳えるヴァノワーズ針峰を巻きながら歩を進めていく。この辺りはモレーン(氷河によって形成された堆積)地帯で、氷河で削り取れた岩石や岩屑、土砂が多い。7月では、もう雪も全て溶けたと思っていたのに、登山道には雪渓は多く残っており、4、5カ所の雪渓をトラバースした。特に怖い所はなかったが、滑らないよう慎重に歩く。ふと上を見ると、雪渓の上をマーモットが走り回っていた。丸々と太った姿は可愛い。
眼下に青く澄んだロン湖が見えてくる。湖を取り囲むように、グランド・カスと3000m級の山々が取り囲んだ姿形は正に絶景である。
ヴァノワーズ小屋 |
目出すヴァノワーズ小屋までは後一頑張りである。左下にロン湖を見ながら、ゆるやかな道を歩いていく。 そろそろ見えても良さそうと思うがなかなか現れない。小高い丘を越えると、右手にちょっと下った所に小屋が見えてきた。
ミックスサラダ(7.5€) |
この辺りはマーモットの生息地、あちらこちらで、その愛くるしい姿を見せてくれ楽しい。カメラを向けると、どうぞ撮ってくれと言わんばかりに、顔を向けるのも居る。人に慣れているようで、近くに寄っても逃げない。
時間が未だたっぷりあったので、南側に続く登山道の先へ行ってみる事にした。この登山道は、トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズ(ヴァノワーズ一周)で、ヴァノワーズの周回コースになっている。前方から登山者が結構やってくる。なだらかな道は先までずっと続いているが、途中の十字架が立つ場所で引き返した。
時間が未だたっぷりあったので、南側に続く登山道の先へ行ってみる事にした。この登山道は、トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズ(ヴァノワーズ一周)で、ヴァノワーズの周回コースになっている。前方から登山者が結構やってくる。なだらかな道は先までずっと続いているが、途中の十字架が立つ場所で引き返した。
トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズの道 |
急な傾斜の道を下る |
名残り惜しいが、沢伝いのルートを通って下る。後ろを振り返ると、小屋を前景にしたグランド・カスの絶景に目を瞠る。15~20分程下ると、台地状の広々とした所に出る。昔湖であったが、枯れてしまったような感じだ。この辺りはお花畑で、青、黄色の鮮やかな高山植物が咲き誇り、目を楽しませてくれる。だらだらとした下りが延々と続くが、途中沢を渡ったりと変化も ある。下からも結構登山者が登ってくる。日が長い事もあり、こちらの人々は午後からでも平気で行動する。日本では日が早いので、朝早くから行動し、午後は早めに行動を終了するパターンが多いのだが。50分程で、バルメット小屋へ行く岐路に出る。プラロニャン村近くに、雄大な滝に出会う。右手の巻く道を下り滝壺へ降りる道を行くと橋がある。橋を渡り先を進んで行くとプラロニャン村だ。
登山道に咲く高山植物
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