2023年10月11日水曜日

ベルトーネ小屋を超えフェレ谷へ

2012.7.17(火)

ラーゴ・シュクレイに行く予定だったが、ロープウェイが動いてなく予定変更、明日登る予定のベルコーネ小屋へ向かう。時間ロスし、いつもより遅い9:40からトレッキング開始。
コース概略:

ベルトーネ小屋 三角形の山はモン・チェテフ(これ少々ジャマ)


教会裏から車道を20分程登るとヴィレールに出る。駐車場を過ぎると「TMB」の標識があり、ここから登山道に入って行く。明るい樹林帯を登って行く、振り返ると眼下にクールマイユールの家並みが広がる。登山道は良く整備されているが、急坂に加え体も重く結構しんどい。見晴らしの良い所で10分休んでいく。左手にモンブラン山群の勇姿を見ながら、ジグザグの急坂を登り詰め1時間強でベルトーネ小屋に到着。小屋の前のベンチには大勢のトレッカーが周りの景色を見ながら寛いでいる。小屋の直ぐ上に見晴らしの良い草原の丘があり、ここでフォカッチャとファンタでランチ。ハエが煩くまとわりつき、どうにも我慢できず腰を上げる。殆どの人はTMBコースを辿り尾根道を登って行くが、僕は31番ルートに従い山腹を巻き進む。谷を隔てモンブラン山群をずっと眺める快適なコースである。グランド・ジェラスが雲で頂上が隠れているのが残念である。
クールマイユールの街を見下ろす
モンブラン氷河とモンブラン

ボナテッリ小屋との分岐に出る、小屋までは1時間30分とある。左の道をフェレ谷に下り橋を渡りMayencelに着。さらに15分歩き、プランパンシュー村に到着。ここからバスに乗り、クールマイユールに帰る。
草原の頂きからのモンブラン
フェレ谷



2022年12月13日火曜日

快適な稜線歩きを楽しみながら大カスプロヴィ山へ

Plelcz峠への登り

2016/9/2(
木)

コース概略:
クジニツェ(9:52)Kalatowki小屋(10:20 10:28)Kontratowa小屋(10:58 11:10)Plelcz(12:23 12:42)~大カスプロヴィ山(14:08) ------- クジニツェ
コースタイム:2時間50







9:27
発のミニバスでクジニツェへ、案の定ロープウェイは長蛇の列。とても並ぶ気にならない。
公園入り口にはゲートがあり、入山料5zlを払って中に入る。入山料を払わず素通りする女性もいる、チケット買っていた女性はあきれ顔である。こういう人どこにもいますね。ゆるやかな登りを30分でKalatowki小屋に到着。さらに30分で明るく開けた草原が広がるKontratowa小屋に着く。分岐点で右は青、左は緑のコースとなっている。殆どの人達は右手の道を登って行く。どっちに行こうか迷ったが、緑のコースを進む事に。つきず離れず歩いていた女性も緑のコース、この女性すこぶる足が早い。ゆるやかな登りから、徐々に勾配がきつくなり足取りも重くなる。2回休憩を挟み12時過ぎ、稜線に出る。やれやれである、昨日の登山の疲れが残っていたのだろうか。
Plelcz峠

スロヴァキア側の山

山頂が見えてきた
目出す大カスプロヴィ山が稜線が先に見える。反対側の稜線から続々と登山者が下ってくるが、Kontratowa小屋分岐で青のコースを登った人達かと思う。あっちのコースの方が変化があって面白かったかも...。朝買って来たパンで昼食を食し、大カスプロヴィ山に向かって歩き出す。快適な稜線歩きで、ピークの山はトラバースしていくので楽チンだ。右手の谷はスロヴァキア側で、奥にはスロヴァキア側のタトリ連山が見える。あっちの方が荒々しく男性的である。前方にロープウェイ駅が見え、最後の登りを登り切り頂上に到着。何かすごく疲れてしまった。クジニツェまでは2時間だが、かなり疲れてしまったのでロープウェイで下る事にする。このコースは荒々しさはなくゆったりとした山容でちょっと物足りなかった。

2022年8月10日水曜日

ロマンシュ渓谷を歩く

アルプ・デュ・ヴィラールダレーヌ小屋 (2076m)


2006/8/13(日)ラ・グラーヴェをを拠点として、ⓘで教えてもらったロマンシュ渓谷を歩く。ロータレー峠からロマンシュ川上流のアルプ・デュ・ヴィラールダレーヌ小屋を経て、川のせせらぎを聞きながら変化に富む渓谷コースを歩く。


コース概略:



ロータレー峠10:05到着。周囲はガスに包まれ視界ゼロ、おまけに風とシャワーの洗礼を受けとても寒い。天気は良くなく景色は期待できそうもない中、トレッキングを開始。ロマンシュ渓谷へは左手の山裾の平坦な道を巻いていく。ガスは一向に取れない。1時間程で眼下に谷川見えてきた。右手に谷底を見ながら小屋に向かって下って行くと、滝に出る。滝を渡り少し行くとマーモットが走り回っている。巣穴から顔を出していたり、子供も走り回っている。この辺り一帯はマーモットの生息地のようだ。小さな石橋を渡り、少し登るとアルプ・デュ・ヴィラールダレーヌ小屋だ。テラスもあるが寒いので中で暖かい飲み物でも飲もう。ショコラを頼みクロワッサンでランチタイム。

奥に進むとArsine峠へ、右手の支流を遡るとLe Paveへ至る

小屋は、ちょうどこの分岐点に位置する


小屋の前には慰霊碑だろうか、塔が建っている。その先の深いU字谷に向かってパヴェ山小屋へ至る登山道が走る。計画では、そこまで行くつもりだったが天気も今一、さらに午後を回ってしまった事もあり断念する。雲が切れて奥の山々が見えないかと期待したが、その気配はない。ラ・グラーヴェへ下山する。

ラ・グラーヴェへと至る登山道


登山道はロマンシュ川沿いに沿って続いている、ラ・グラーヴェまでは約600mを下って行く。左側は3,000m級の山々が見えるはずだが、雲に覆われ何にも見えない。1時間30分程でキャンプ場が見えてくる。Arsihe村、ヴィラール・ダレーヌ村を過ぎ、小さなピークをup.downすると右手にラ・グラーヴェが見えてくる。

2022年5月22日日曜日

ガレ場を横切るシャモア親子~マルカダウ谷

2005/8/16(火)
石造りの教会

岩場に立ち、警戒するシャモアの親

昨日登ったウレット小屋の谷を隔てた反対側にもう1つ谷があり、今回はこのマルカダウ谷をトレッキングする。
ホテル側の事情で部屋を移る事になり、その埋め合わせなのかポン・デスパーニョまでは息子さんが送ってくれた。
 
今日も絶好の登山日和、8:40トレッキング開始。レストラン右を迂回し、マルカダウ川に沿って歩いていく。平坦な道を約40分、前方にコレット小屋が見えてきた。小屋を過ぎ、橋を渡り進んでいくと分岐点、右に曲がると湖を周回する6時間30分コース。殆どのトレッカーは真っすぐ進んでおり、その後に追従する。ここから本格的な登りとなるが、然程きつくはない。ピークを超え橋を渡ると牧草地に出る。その先の岩場で、斜面をトラバースするシャモア親子に出会う。めったにお目にかかれない野生のシャモア、しかも親子が見れてとてもラッキー。斜面を横切るまで、飽きずに見ていた。岩場の登りを約40分、前方にウルトン小屋が見えてくる。

ウルトン小屋への登り



ウルトン小屋と教会


大きな小屋だが、人気がまったくなく無人かも…?奥に石造りの教会がある。広々と開放的な谷で、マルカダウ川が流れる周囲には牧草地が広がり牛たちがのんびりと草を食んでいる。まるで絵葉書のような牧歌的な風景である。手頃な草地を見つけ、早目のランチタイム。小屋の裏手の登山道を辿ると湖周回コースに繋がり、朝通過した分岐路に出るみたい。ちょっと魅力を感じたが、時間が気になり元の道を下山14:35登山口に戻る。

 

小屋下に広がる牧草地 典型的なピレネーの風景


ピレネーは、エクランのような荒々しさはなく、ソフトで牧歌的な印象が強い。
 

2022年5月16日月曜日

山上湖を巡るパノラマコースを歩く

2014.7.14()

Largo Serodoli (2370m)
奥にジェラード湖

コース概略:

テレキャビン駅(9:00)----プラタラーゴ(9:15 9:25)~セロドイ湖(11:18 11:30)L.Nambino(12:50 13:30)~マドンナ・ディカンピリオ(14:10 )

暑い雲に覆われ、今にも雨が降りそうなあいにくな天気。村の北端にあるゴンドラで15分、標高2100mのプラタラーゴ山上駅に到着。人が誰もいなく寂しいと云うか少々不安になる。北側に湖と小屋が見える。今日のコースは「5湖巡り Giro del 5 Laghi」、反対側の226番のコースである。標識に従って出発。まずはゆるやかな坂を登った後、ほぼ平坦な道をトラバースしていく。雲が多めだが、左手にマドンナ・ディカンピリオ村、その背後にプレンダ山群を一望できまずまずである。

眼下にナンビーノ湖を見ながら歩く



目印のペンキを確認しながら岩場のガレ場を進む
正面の山はモンテ・ナンブローネ(左)とモンテ・ゼレードリア(右)



何カ所のガレ場では目印のペンキ(赤白)を見失いように注意して歩く。下から上がってきたガスで一面何も見えなくなったが、しばらくすると消えホッとする。歩いている人は誰もいなく、セルドイ湖手前でドイツ人女性と出会った時はホッとした。ジェラード湖を回ってから下山、明日帰国するそうだ。岩がゴロゴロしたセルドイ湖畔には避難小屋と一張りのテント。セルドイ湖を前景にしたブレンダ山群の眺望が素晴らしい。奥のジェラード湖まで行く予定だったが、雨が降りそうなので止め203のコースを下る。小さなネロ湖、見晴らしの良い峠を経て1時間20分でナンビーノ湖に到着。湖畔のレストラン近くで遅いランチ。40分程休憩した後、マドンナ・ディカンピリオに下っていく。村に着くやいなやシャワー、早目に下山して正解でした。

ナンビーノ湖畔に建つナンビーノ小屋



2021年9月19日日曜日

ガバルニー圏谷トレッキング

2005/8/18(土)
コトゥールからピエルフィットと云う村でバスを乗り換え、ガバルニー圏谷の玄関口リュズに宿泊。翌日、マイクロバスでガバルニー村に向かう。今回のコースは「自然のコロシアム」と讃えられる圏谷を間近で見て、森と牧草地帯を抜け「ローランの裂け目」を遠望するエスプグエット小屋に至るコースを歩く。
コース概略:
マイクロバスに乗ってリュズからガバルニー圏谷へ


奥のガバルニー圏谷を見ながら川沿いの気持ちよい遊歩道を歩く

川沿いの道を眼前に聳えるガバルニー圏谷に向かって歩き出す。ずっと圏谷が見え、殆ど平坦な道なのでルンルン気分です、殆どがハイカーで、乗馬している人もちらほら見かける。しばらく行くと登りとなりサークルホテルに到着。沢にかかる橋を渡り、圏谷の直ぐ傍まで行く。大きな岩壁から無数の滝が流れ落ちる景観に圧倒される、まさに天然のコロシアムと云った所か。1時間程過ごした後、エスプグエット小屋方面に行ってみる事に。
緑色の可愛いシャーレーPailha

エスプグエット小屋

ホテル裏手の森の中を歩く、薄暗く人は殆ど歩いていない。すぐ横は崖で、大粒の水が流れ落ちてくる所もある。森を抜けると緑色の小屋が見えてきた。ここでポタージュとバケットでランチ、おかわりもしてくれお腹一杯だ。エスプグエット小屋までは標高差200m、羊や牛が放牧された牧草地帯を登って行く。約40分で小屋に到着。ピレネーの山々が一望出来るが、モンブランやエクラン山群のような荒々しさはなく女性的な山肌で少し迫力にかける。小屋の傍にある大きな1枚岩から、ローランの裂け目が見える。昔の旅人はこの岩の裂け目を超えてスペインに入っていったのだろうか、悠久の歴史を感じてしまう。夕立がくる予報だったので、20分程留まった後下山する。
ナイフでスパッと切ったような岩の裂け目がユニーク ローランの裂け目

2021年8月24日火曜日

鋭い3つの岩峰トリチーメ周回コースを歩く

2004/8/8(日)☁️
鋭い3つの岩峰が圧倒的な迫力で迫るトリチメ、今回はドロミテを代表する岩峰群を周回するコースを歩く、トリチメの表と裏の顔を満喫する贅沢なトレッキングである。
北西側 そそり立つ3つの岩峰の大展望

コース概略:
オーロンゾ小屋(9:40)~教会(9:55)~ラヴァレード小屋(10:05)~ラヴァレード峠(10:15 10:32)~ロカテッリ小屋(11:05 11:55)~フォルチェリーナ峠(12:50)~メッゾ峠(13:12)~オーロンゾ小屋(13:30)
コースタイム:2時間50分
オーロンゾ小屋

タカネシオガマ
コルチナ・ダンペッティオのバス駅でトリチメ行き往復チケットを購入、8:40発のバスに乗る。ミズリーナ湖を経由してトリチーメに9:30着。ちょっと上がった所にオーロンゾ小屋がある。平坦な道をトリチメの頭は雲に隠れ全容が見えなかったが、ラヴァレード峠からの眺めは圧巻。3つの岩頭が空に向かって突き出し、そのド迫力に息を飲む。
ラヴァレード峠からの眺め

ムラサキの仲間?

ロカテッリ小屋 
ロカテッリ小屋北東に位置する湖沼群

これから向かうロカテッリ小屋が眼下に望める。右手の岸壁をトラバースしながら下り、登り返して小屋に到着。テラス正面からはトリチメ北西側の絶景が目の前に、頂上に少し雲がかかっている。小屋北東には湖沼群が広がる別世界がある。小屋近くのアルプに座ってランチ。雲が広がってきて、雨が降りそうな気配が見えるので帰る事に。ここから長い下りを降り切った所に小川が流れ標識が立っている。ゆるやかな登りの先に石造りのラングアルプ小屋が建つ。その先がメッゾ峠。オーロンゾ小屋はもう直ぐだ。
フォルチェリーナ峠に建つラングアルプ小屋