2014年2月5日水曜日

ラ・メイジュ南壁を望むシャテルレ小屋へ

1999.8. 11() エタンソン谷からシャテルレ小屋へ
エタンソン川に架かる橋とラ・メイジュ南壁


ベースとなる村はラ・ベラルド、グルノーブルからバスで約2時間強、深い谷間の奥の小さな村である。山以外何も所であるが、妙に居心地が良く、1999年,2002年,
2012年と都合3回訪問した大好きな村である。今回のコースは、エタンソン川に沿って谷を登り、名峰ラ・メイジュ南壁の眺めが最高なシャテルレ小屋までの最もポピュラーなコースである


コース概要:山腹を巻くコース
ラ・ベラルド(8:55)~分岐(10:00)~シャテルレ小屋(11:50 13:00)~ラ・ベラルド(15:00)

歩行時間:4時間50分(登り:2 時間50分、下り:2時間)

早朝、トレッキング前にパン、チーズ等を買う登山者





早朝、村の通りにはベーカリの屋台が出ており、カンパーニョ等のハードパンとチーズを売っている。パンを買おうかなとも思ったが、ちょっと大き過ぎ、食べきれないので諦めた。村に1軒ある店でフランスパン、水等を購入し、8:55にエタンソン谷へ向かって出発した。
教会の裏手の道を登り、ジグザグの急坂を登っていく。ふと左手を見ると、草むらにシャモアを発見。写真でしか見た事がなかったので、実物を見て少々興奮。カメラを向けようとした瞬間去って云った。急流にかかる橋を渡ると、ハイマツ帯の開けた気持ちの良い所に出て来た。
新田次郎は「アルプスの谷、アルプスの村」でエタンソン谷は、暗く陰鬱な谷と呼んでいた。確かに両側をもの凄い高い岸壁で挟まれており、そんな感じがしないでもなかった。エタンソン川に沿ったゆるやかな登りを快適に登って行くと、橋がある分岐点に出た。どっちへ行くのか迷ったが、前を行く人が橋を渡った左手の道を登っていったので、後を追いていくことにした。結局、これが間違いの基で、ここで地図を良くみて置けば良かったと後で悔いることになった。
山腹コースから観たラ・メイジュ
途中で道がなくなり大いに焦る。不安になり引き返すと道があったので安心し、その道を辿って行った。徐々に高度が上がり、曲がりくねった急坂になってきた。下を見ると、エタンソン川沿いに登山道が走っている。先程の橋を渡らず、道なりに行くのが正解であったようだ。地図を見ると、少し遠周りになるが、この道でも良さそうだし、ここまで登ってきて引き返すのも嫌だったので、そのまま登って行くことにした。
シャトルレ小屋からのラ・メイジュ南壁
息を切らしながら登っていくと、谷奥にラ・メイジュが見えてきた。非常にきれいな山である。行く手に滝があり、少々ビビったが何なく渡る事ができる。3つの滝を渡った先からは、一気にエタンソン川への下り坂である。下り切った所には、橋が架かり、正面にはラ・メイジュ南壁の全景が見えた。凄い迫力のある絶景に大いに感動。標識に従って登って行くと、ようやく目指すシャテルレ小屋が見えて来た。11:50、標高2215mの岩場に立つシャトルレ小屋へ到着、石造りの立派な山小屋である。小屋の周りは、鋭く荒涼とした岩先鋒が立ち並び、その中で一際目立つラ・メイジュに息を呑む。本当に素晴らしい所で、感動して言葉も出ない!!
小屋の前にテラスがあり、登山者が思い思いの食事を楽しんでいた。さすがローカルな所でもあり、日本人は1人もいない。小屋の裏手の草地で昼食をとるが、寒くなり暖かい物を飲みたくなった。小屋へ入り、スープを頼んだ。これは塩気もなく味もなく非常にまずかった。この先、プロモンテ小屋への登山道が続いているが、殆ど岩場の道である。
1時間程、周囲の景色を堪能した後、下る。
主峰バール・デ・エクラン(▲4120m)、ちょっと定かでない
登山道で見かけた高山植物



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