2021年8月20日金曜日

展望台を経てシャンセル小屋へ

中間駅の湖からラ・メイジュ北壁と氷河の絶景
1998/8/13(土)
ベースはエクラン山群の雄峰ラ・メイジュの麓の村ラ・グラーヴェ、フランスの最も美しい村の1つである。ラ・ベラルドでのトレッキングを終え、ブール・ゾアゾンを経て標高1,450mの村に入る。村外れにあるテレキャビンで標高3,200mに一気に登り、大氷河を見学した後中間点で下車、ここから山上湖と山小屋を巡り、ラ・グラーヴェへ下山するコースを歩く。

コース概略:
5台連結されたテレ・キャビン


ジロース氷河 右端の鉄塔がCol de La Girose(3514m)

標高3,200mの展望台に降りると、目の前には雄大な氷河の大雪原に息を飲む。天気も快晴で真っ青な空と銀世界のコントラストが素晴らしい。氷河を囲むような壁はル・ラトゥだろうか、村から見た山容とはかなり違う。見る角度によって山容が変わるので見分けるのが難しい。ラ・メイジュは穂先しか見えない。クレバスも散見される氷河の上を多くの登山者が登っている。鉄塔が立つCol de La Girose(3514m)までの氷河トレッキングらしい。子供も登っており、割とポピュラーなのか。
レストランでコーヒーを飲み、大氷河の景色を目に焼き付ける。E.Chancel小屋に続く登山道もあるが、リスクは取らずテレキャビンで中間駅まで降りる。牧歌的な湖の背後からはラ・メイジュとル・ラトゥの大岩壁が迫ってくる。ラ・メイジュ北壁の尖峰は槍、どっしりしたル・ラトゥの山容は穂高に似ている。ここはゆっくりと景色を見ながらのんびりしたい所だ。
中間駅にある湖とル・ラトゥ(▲3809m)

ピュイ・ファッシャ湖方面を振り返る 
遥か下にラ・グラーヴェが見える
湖を一周してからトレッキング開始。テレキャビンの下を潜り、ガレ場を登っていく。赤のマーキングを見落とさないよう、ルートを確認しながら慎重に進む。ラ・グラーヴェへの分岐点を過ぎると、左下に湖が見えてくる。濃紺色の静かな山上湖ピュイ・ファシェ湖だ。さらに10分程登りE.Chancel小屋に到着。ベジタプルスープを頼み、テラス席でランチ。バケット、ハム、チーズとシンプルだが、山で食べると格別である。小屋から少し登ってみると、テラス状の岩場がある。上から下ってくる登山者がいるが、展望台から下ってきたのだろうか。岩がシャマをし、ラ・メイジュは尖頭しか見えない。
シャンセル小屋への最後の登り 上部の高台に小屋が見える
小屋上の岩場にて 
村の背後に聳えるラ・メイジュとル・ラトゥ

30分程休んだ後、下山する。湖先にある分岐点でラ・グラーヴェに下っていく。かなりの急坂かつ、分岐道がいくつもあり迷う場所もある、標識に注意しながら下っていこう。樹林帯に入り、テレキャビンの下を再び潜りラ・グラーヴェには15:45帰着。




教会とラ・メイジュ(▲3981m) 街の高台からの眺め


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