2021年9月19日日曜日

ガバルニー圏谷トレッキング

2005/8/18(土)
コトゥールからピエルフィットと云う村でバスを乗り換え、ガバルニー圏谷の玄関口リュズに宿泊。翌日、マイクロバスでガバルニー村に向かう。今回のコースは「自然のコロシアム」と讃えられる圏谷を間近で見て、森と牧草地帯を抜け「ローランの裂け目」を遠望するエスプグエット小屋に至るコースを歩く。
コース概略:
マイクロバスに乗ってリュズからガバルニー圏谷へ


奥のガバルニー圏谷を見ながら川沿いの気持ちよい遊歩道を歩く

川沿いの道を眼前に聳えるガバルニー圏谷に向かって歩き出す。ずっと圏谷が見え、殆ど平坦な道なのでルンルン気分です、殆どがハイカーで、乗馬している人もちらほら見かける。しばらく行くと登りとなりサークルホテルに到着。沢にかかる橋を渡り、圏谷の直ぐ傍まで行く。大きな岩壁から無数の滝が流れ落ちる景観に圧倒される、まさに天然のコロシアムと云った所か。1時間程過ごした後、エスプグエット小屋方面に行ってみる事に。
緑色の可愛いシャーレーPailha

エスプグエット小屋

ホテル裏手の森の中を歩く、薄暗く人は殆ど歩いていない。すぐ横は崖で、大粒の水が流れ落ちてくる所もある。森を抜けると緑色の小屋が見えてきた。ここでポタージュとバケットでランチ、おかわりもしてくれお腹一杯だ。エスプグエット小屋までは標高差200m、羊や牛が放牧された牧草地帯を登って行く。約40分で小屋に到着。ピレネーの山々が一望出来るが、モンブランやエクラン山群のような荒々しさはなく女性的な山肌で少し迫力にかける。小屋の傍にある大きな1枚岩から、ローランの裂け目が見える。昔の旅人はこの岩の裂け目を超えてスペインに入っていったのだろうか、悠久の歴史を感じてしまう。夕立がくる予報だったので、20分程留まった後下山する。
ナイフでスパッと切ったような岩の裂け目がユニーク ローランの裂け目

2021年8月24日火曜日

鋭い3つの岩峰トリチーメ周回コースを歩く

2004/8/8(日)☁️
鋭い3つの岩峰が圧倒的な迫力で迫るトリチメ、今回はドロミテを代表する岩峰群を周回するコースを歩く、トリチメの表と裏の顔を満喫する贅沢なトレッキングである。
北西側 そそり立つ3つの岩峰の大展望

コース概略:
オーロンゾ小屋(9:40)~教会(9:55)~ラヴァレード小屋(10:05)~ラヴァレード峠(10:15 10:32)~ロカテッリ小屋(11:05 11:55)~フォルチェリーナ峠(12:50)~メッゾ峠(13:12)~オーロンゾ小屋(13:30)
コースタイム:2時間50分
オーロンゾ小屋

タカネシオガマ
コルチナ・ダンペッティオのバス駅でトリチメ行き往復チケットを購入、8:40発のバスに乗る。ミズリーナ湖を経由してトリチーメに9:30着。ちょっと上がった所にオーロンゾ小屋がある。平坦な道をトリチメの頭は雲に隠れ全容が見えなかったが、ラヴァレード峠からの眺めは圧巻。3つの岩頭が空に向かって突き出し、そのド迫力に息を飲む。
ラヴァレード峠からの眺め

ムラサキの仲間?

ロカテッリ小屋 
ロカテッリ小屋北東に位置する湖沼群

これから向かうロカテッリ小屋が眼下に望める。右手の岸壁をトラバースしながら下り、登り返して小屋に到着。テラス正面からはトリチメ北西側の絶景が目の前に、頂上に少し雲がかかっている。小屋北東には湖沼群が広がる別世界がある。小屋近くのアルプに座ってランチ。雲が広がってきて、雨が降りそうな気配が見えるので帰る事に。ここから長い下りを降り切った所に小川が流れ標識が立っている。ゆるやかな登りの先に石造りのラングアルプ小屋が建つ。その先がメッゾ峠。オーロンゾ小屋はもう直ぐだ。
フォルチェリーナ峠に建つラングアルプ小屋




2021年8月20日金曜日

展望台を経てシャンセル小屋へ

中間駅の湖からラ・メイジュ北壁と氷河の絶景
1998/8/13(土)
ベースはエクラン山群の雄峰ラ・メイジュの麓の村ラ・グラーヴェ、フランスの最も美しい村の1つである。ラ・ベラルドでのトレッキングを終え、ブール・ゾアゾンを経て標高1,450mの村に入る。村外れにあるテレキャビンで標高3,200mに一気に登り、大氷河を見学した後中間点で下車、ここから山上湖と山小屋を巡り、ラ・グラーヴェへ下山するコースを歩く。

コース概略:
5台連結されたテレ・キャビン


ジロース氷河 右端の鉄塔がCol de La Girose(3514m)

標高3,200mの展望台に降りると、目の前には雄大な氷河の大雪原に息を飲む。天気も快晴で真っ青な空と銀世界のコントラストが素晴らしい。氷河を囲むような壁はル・ラトゥだろうか、村から見た山容とはかなり違う。見る角度によって山容が変わるので見分けるのが難しい。ラ・メイジュは穂先しか見えない。クレバスも散見される氷河の上を多くの登山者が登っている。鉄塔が立つCol de La Girose(3514m)までの氷河トレッキングらしい。子供も登っており、割とポピュラーなのか。
レストランでコーヒーを飲み、大氷河の景色を目に焼き付ける。E.Chancel小屋に続く登山道もあるが、リスクは取らずテレキャビンで中間駅まで降りる。牧歌的な湖の背後からはラ・メイジュとル・ラトゥの大岩壁が迫ってくる。ラ・メイジュ北壁の尖峰は槍、どっしりしたル・ラトゥの山容は穂高に似ている。ここはゆっくりと景色を見ながらのんびりしたい所だ。
中間駅にある湖とル・ラトゥ(▲3809m)

ピュイ・ファッシャ湖方面を振り返る 
遥か下にラ・グラーヴェが見える
湖を一周してからトレッキング開始。テレキャビンの下を潜り、ガレ場を登っていく。赤のマーキングを見落とさないよう、ルートを確認しながら慎重に進む。ラ・グラーヴェへの分岐点を過ぎると、左下に湖が見えてくる。濃紺色の静かな山上湖ピュイ・ファシェ湖だ。さらに10分程登りE.Chancel小屋に到着。ベジタプルスープを頼み、テラス席でランチ。バケット、ハム、チーズとシンプルだが、山で食べると格別である。小屋から少し登ってみると、テラス状の岩場がある。上から下ってくる登山者がいるが、展望台から下ってきたのだろうか。岩がシャマをし、ラ・メイジュは尖頭しか見えない。
シャンセル小屋への最後の登り 上部の高台に小屋が見える
小屋上の岩場にて 
村の背後に聳えるラ・メイジュとル・ラトゥ

30分程休んだ後、下山する。湖先にある分岐点でラ・グラーヴェに下っていく。かなりの急坂かつ、分岐道がいくつもあり迷う場所もある、標識に注意しながら下っていこう。樹林帯に入り、テレキャビンの下を再び潜りラ・グラーヴェには15:45帰着。




教会とラ・メイジュ(▲3981m) 街の高台からの眺め


2021年8月11日水曜日

主峰エクラン展望を望むタンプル・エクラン小屋へ

タンプル・エクラン小屋とパール・デ・ゼクラン
ドフィーネ山群主峰パール・デ・ゼクラン(▲4102m)
2002/8/14(土)
コース概略

グルノーブルからブール・ドアゾンでバスを乗り換え、ラ・ベラルドに10時着。ホテルの予約をし、村に一軒しかない小さな店で食料を買いタンプル・エクラン小屋を目指す。天気は快晴、絶好の登山日和である。ヴェネオン川沿いの登山道を上流に向かって歩き出す。ほぼ平坦な道を1時間程歩くと、開けた草原に建つカレル小屋に到着。正面の大きな山塊エイル・フロアドが大迫力で迫ってくる。ここから少し登っていき、沢にかかる橋の先が分岐点、タンプル・エクランは左、真っ直
登山道にて どこを取っても絵になる景色が続く
ぐ進むとピレット小屋だ。ここからつづら折りの急登が続き、結構きつく息も切れる。森林限界を超えると一気に視界が開け、さらに登って行くと左上手に小屋が見えてくる。最後の登りを一気に登りきりタンプル・エクラン小屋に到着。石造りの簡素な山小屋だ、中に入りショコラを頼む。テラスベンチに座って周囲の景色を眺める。


テラスベンチからピレット氷河方面を望む 左の尖峰はレ・バン
黒い大岩塊エイル・フロアドの大迫力に圧倒される 

小屋の後方にギザギザした稜線と氷河を抱いた主峰パール・デ・ゼクラン、右手には屏風のようなエイル・フロアド、眼下のヴェネオン谷の奥にピレット氷河と白銀の山々と息を飲む程の大パノラマで圧倒される。この大展望を見ながら、バケット、サラミとショコラでランチ。簡素だが、山の空気と絶景を見ながらのランチは最高。大絶景を目に焼き付けた後、下山する。一気にヴェネオン川まで下り、カレル小屋で少し休み、ラ・ベラルドには15:15頃帰着。
開けた草原に建つカレル小屋
ヴェネオン川沿いの気持ちよい登山道
前方の黒い大岩塊の山はエイル・フロイド(▲3953m)

ヴェネオン谷最奥部の村ラ・ベラルド

ドフィーネ山群の主峰パール・デ・ゼクランを見る事ができ、素晴らしい1日でした。