2025年11月29日土曜日

迫力ある大岩壁の下を横断するコースを歩く~ガイスラー山群

 

2011.8.19(金)
グシュナーゲンハート・アルム

ブリクセンからバスで約30分、トレッキング・ベースの村サン・マグダレーナに宿泊。ここを起点にガイスラー山群の岩壁を
横断するアドルフ・ムンケル・ヴェーグを歩く。某社のカレンダーで「教会を手前にしたガイスラー山群」の写真が気に入り、一度は訪れたいと思っていた憧れの地である。
コース概略:
 
登山口のツァンザー・アルムに9:15着。正面右手に聳えるガイスラー山群は頂上は雲がかかっている。
ツァンザー・アルムにて
牧場柵に沿って歩き始める

太陽は山群の後方から当り、逆光で岩壁は黒ずんだ印象。柵のある平坦な道をしばらく進み、急坂の登山道を30分程登ると分岐点に出る。アドルフ・ムンケル・ヴェーグは右の道である。頂上にかかっていた雲が切れ、ガイスラー山群の大岩壁が間近に迫ってくる。威圧感が半端でない。ほぼ平坦な快適な道を進み、分岐点を右に曲がりGlatch Almへ進む。登って下り15分程で緑の草原の中に佇むヒュッテに到着。20分休憩し周囲の景色を楽しむ。周回コースに戻りグシュナーゲンハート・アルムには12時着。

ランチ

迫力ある!!

ちょうど昼時でテラス席はほぼ満席。1つだけ開いていたテーブルに腰を下ろし、肉団子?とビールを注文。
イタリア人家族が同席、隣席の男性によると肉団子風の食べ物はグラーシュといい、伝統的な食べ物とのこと。
グラーシュはとてもうまく特にソーズが絶品であった。お腹一杯になった所で牧草地でしばし休息。
居心地が良く、ここで2時間近く過ごす。ここから気持ちよい牧草地を歩き、ツァンザー・アルムには14:40着。
バスの時間(16:45)まで、カフェで時間を潰しホテルに戻る。
牧歌的な村近辺の風景

この写真が旅のきっかけ



2025年11月7日金曜日

レッチェンタール谷を眼下にしながら山腹を歩く

7/25(水)

シュヴァルツ湖

最寄りの駅はゴッペンシュタイン、ここからバスでラウヒェルンアルプへのロープウェイ乗り場に向かう。ラウヒェルンアルプは一面のお花畑、谷の向こう側にはビーチホルン等の山々が見える。斜面をトラバースする楽なコースであるが、いくつか登り下りはある。45分程歩くと森の中に入る。日陰となって涼しく快適なコースである。森を抜け急坂を下るとテッリアルプの小さな集落に出る。谷川とアルプ、牛が放牧され牧歌的な風景の中で一休み。さらに進むと、このコースのハイライトのシュヴァルツ湖に到着。グリーン色の静かでとても美しい湖である。ここでランチ、湖面にレッチェン・アルプスの山々が投影している。実に静かな空間でとても居心地が良い。さらに谷奥へ進む、急坂を下り沢を超えるとファウラ・アルプが見えてくる。奥にはラング氷河、雪を抱いたレッチェン・アルプスの山々が聳える。ここを起点に氷河を周遊するコースもあるようだ。今日のコースは初心者コースで、お年寄りや家族連れが楽しむハイキングコースかな。ファウラアルプを起点にしたコースの方が良かったかもしれない
ロープウェイ乗り場

目指すファウラアルプが見える

気持ち良いコースを歩く

テッリアルプにあるカフェ

ラング氷河とレッチェンアルプス


2025年11月3日月曜日

多くのトレッカーで賑わうスレメオヴァ・シュピツァSlemeova Spica

2019.9.3()

スレメオヴァ・シュピツァ

Vratic Saddleへの登り



ヴァルシッチ峠⾏きのバス始発 11:30(7:30,9:308/末で終了), りを考えるとプリサンカ山(2003年のリベンジ)は諦める しかない。良い天気なのに残念で ある。代わりに、Slemeova Spica へ⾏く事に。

11:30のバスで懐かしのヴァルシチ峠へ。峠は多くのトレッカーで賑わっている。
12:05スタート、赤い標識に従って急坂を登って行く。20分程でヴラツァ鞍部(Vratic Saddle)に到着。ここで道は二手に分かれ、左手は岩壁の下を巻きながらMaka Mojstrovokaへの道、ちょっと魅力的なコースである。
鞍部から先はかなり楽である。少し下るとルートの中間地点にある草原に着く。
ここから緩やかな登りとなり、左手にモイストロフカの岸壁を見ながら草原を進む。
草原を抜けると、スレメオヴァ・シュピツァ山頂に到着。芝生で覆われた山頂だが、
羊の糞だらけ、おまけ に臭いもきつくうんざり。直下の草原で周囲の景色を見ながら休息。牧歌的な風景で心が安らぐ。重い腰を上げ同じルートを辿って峠に戻る。
ヴァルシチ峠


バスは16:40,未だ2時間近くありPrisank⽅⾯へ少し歩く
やっぱ 、こっちの⽅が景⾊は断然良い。
山⼩屋の裏⼿の⼩⾼い丘で、Prisank.Razo等の⼤迫⼒の景⾊を満喫する。岩肌、姿形どれをとってもドロミテの⼭塊
に良く似ている。Prisank登りたかったなあ...16:40のバスでクランスカゴラへ戻る。




2025年10月26日日曜日

岩壁にびびって撤退~プリサンク山(Prisank

プリサンク山 岩場の登り

 8/14()
スロヴェニアの南西部に位置するジュリアン・アルプス、魅力的な山があるが日本での情報は少ない。
登山のベースとなる街はクランスカ・ゴラ、イエニチェからバスで約40分程で行く事ができる。この街に宿泊し、バスで始発点のヴァルシチ峠に向かい、ここから日帰り登山できるプリサンク山(Prisank) を目指す。

クランスカ・ゴラ
背後の山はプリサンク山



コースタイム:約4時間
バルシチ峠(8:00)Sovna Glava(8:55)~プリサンク手前の岩場(10:30 11:05)~バルシチ峠(12:25)
 
7:30のバスに乗車、約25分でヴァルシチ峠に着。目の前には迫力ある大きな岩山プリサンク山(Prisank) が凄い威圧感で迫ってくる。
プリサンク山へは南側ルートが一般的。多くのトレッカー達を皆そちらへ向かっている。その後をついていく。
20分程歩くと窓ルート(難易度高い)との分岐点があるが右側の一般コースを進む。
南側の斜面を巻きながら、広大なガレ場や草原を通り、ソチャ渓谷を南側眼下に見ながら登っていく。
秀麗なトリグラフ山
登山道を歩く

右手に一際目立つ山が見える、あれがジュリアン・アルプス最高峰のトリグラフ山(2864m)だろう。
急登を登りきると、前方に大きな岩壁が迫ってくる。ここを登るの?既に何人ものトレッカーが登っている。途中まで登って行くと、ファミリーが下って来た。割と軽装である。登りは良いが、下りが恐そうなので安全を見て下る事にする。
急な岩場を下る
岩場を下り切り一息つく。さらに下ると分岐点に出た。何も考えずに下り道を進むが、どうも道を間違えたようだと気付き、引き返す。
さっきの分岐を右に進むのが正解であった。ガレ場でシニアの団体さんが渋滞中で進まない。天気とバスの時間が気になり、道をゆずってもらう。
何とかバスの時間に間に合い、クランスカ・ゴラへ戻る。急に風が吹くき、強い雨が降ってきた。あのまま登っていたら、豪雨の中を歩くハメになったなあ。
ヤスナ湖 すごい綺麗な所



2025年10月13日月曜日

コトル湾絶景トレッキング

 9/12()コトル湾を⼀望できるトレ ッキングに出かける。

ヴェネチア 共和国によって築城された総延⻑ 4.5kmの古代の城壁で、城壁の上からはオレンジ屋根が美しいコトル中世の古い町並みとコトル湾を⼀望できる。旧市街の中にある⼊り⼝で8€払って、つづら折りの⽯の階段を登って⾏く。後ろを振り返ると、凄い絶景です。40分程で廃墟後のある頂上 に到着。窓から裏側を覗くと、⼭腹に裏道があり⼈が歩いている。



裏道への入り口

曲がれくねった坂道を登る

時間もたっぷりあるので一旦下った後、今度は裏道を歩く。⼊り⼝は、ショッピングモール横の道路奥 の発電所、橋を渡ると直ぐにつづら折りの道が上まで続いている。暑くて汗びっしょりになって登って⾏く。40分程でカフェに着く、さらに登るともう一軒のカフェに出る。ここから城壁へ通じる道がある。 眼下には真っ青なコトル湾とオレンジ屋根の市街、手前に城壁と息を飲む程の絶景である。さらに登っていき

深く切り立った崖の日陰で小休止。登り切った所は峠で、反対側に下れるようだ。ここで引き返し、途中から城壁に入る。窓が開いた場所には梯子がかかっている。梯子を登り穴を潜り中へ入る。石の階段を下り、旧市街へ戻る。



城壁頂上


2025年3月19日水曜日

セアリーターンズ~フッカー谷を歩く

2007/4/30(火)

セアリーターンズとセルトン山

ハーミテージからキーポイントへ進む。しばらくすると気持ち良い木道に変わり、フッカー谷奥に聳えるMt.クックが見えてくる。谷奥でそそり立つ威容は他の山々より遥かに高く際立っている。気持ちよい散歩道を40分程でフッカー谷との分岐点に出る。目指すセアリーターンズは左の登山道を登って行く。かなりの急坂で少々息が切れる。正面の雪山はMt.Seltonだろうか。後ろを振り返ると、広大なフッカー谷とそれを囲む山々、その中にポツンと建つハーミテージが見える。




Mt.クックが徐々に大きく見えてきたが、逆光で写真に不向きである。1時間20分でセアリーターンズに到着。手前に大きな池があり、後方にMt.Selton(セフトン山)。鏡のように澄んだ池にセフトン山が投影される、疲れが吹っ飛ぶ程の美しさである。さらに登るとミューラー小屋、ちょっと食指が湧いたが予定通りフッカー谷へ行く事に。しばらく絶景を楽しんだ後、元の道を下る。

フッカ谷の道は殆ど平坦でハイキング気分で歩ける。2つの吊り橋を通り、フッカー湖には1時間半程で到着。氷河が溶けた湖の色は灰色で美しさはないが、静かで心休む場所である。20分程、素晴らしい景観を堪能した後、元の道を戻る。

補足)Tarns(地糖)で、セアリーターンズはセアリー地糖となる

現在は2200段の階段が設置されている。ハイカーでも登れるように整備されたようだが却って歩きにくいのでは...





2025年3月13日木曜日

雷雨の中、ずぶ濡れになりながらの下山

コバルトブルーのモアレー湖

シュールから南に入り込んだ谷がアニヴィエの谷の村。谷奥には東にチナール、西にグリメンツの村がある。シュールからはバスで、途中ヴィソワで乗り換え約
1時間の距離だ。ヴァレー州特有の木造りの建物の窓には、色とりどりの花々が飾られ、絵のような美しさだ。グリメンツから*ポストバスで山奥にあるモアレー湖ダムまで上がり、ここを起点に、モアレー氷河を間近に見るコースを歩く。
*現在はロープウェイが併設され、あっという間にダムまで上がる事ができる
 
花の美しい村グリメンツ


2000/8/17(土)
 
コース概略:
 
 
モアレー湖のアーチ式ダム

ポストバスでモアレー湖へ向かう。ダムのある湖畔で下車。アーチ式ダムを横断し、緩やかな湖畔沿いの道を進む。1時間程で湖端に出て、しばらく進むと橋がある。ここで道は2つに分かれるが、殆どの人が左手の道を取ったのでその後に従う。正面の白い山々を見ながら、ゆるやかな道を登っていくとシャトープレ湖に到着。ここまで車が入れるようだ。ここでランチタイム。
湖畔沿いの道を歩く
モアレー氷河
この付近で引き返す
ハンブルクから来た親子
この人の車でグリメンツまで帰る

さて、ここからどうしよう。上を見ると小屋が見えたので、あそこまで登ろうと決める。今までと違い、剥き出しの岩がゴロゴロした登山道で、しかも傾斜も急で息が切れる。上空に嫌な雲が広がってきた。これは一雨来るかもしれない。反対側の山の方で突然ピカー、ドカーンと大きな音が響き渡る。雷が山に落ちる瞬間を目撃、ど迫力の自然の脅威を目の当たりにする。これはやばそうだと、モアレー小屋まで上がるのを諦め氷河手前で引き返す。ちょうど親子連れが降りて来て、その後を追いかけるように下る。雷鳴が轟き、反対側の山で突然ピカー、ドカーンと大きな音が響き渡る。雷が山に落ちる瞬間、ど迫力の自然の脅威を目の当たりにする。雷雲がこっちに近づいてくるとやばいので急いで下る。風が吹き出し、いきなり雹混じりの豪雨。風雨により下半身がびしょ濡れ状態で、何とかバス停まで下山する。バスを待っていると、下山時に出会った親子の車が停まり、下まで乗せてくれる事になった。ハンブルクからの旅行者で母親、息子、娘の4人連れ。ホテルまで降ろしてもらい、別れる。親切な人達で本当に助かった。