2016年10月1日土曜日

険しい山々に囲まれたU字谷奥部にある山上湖を目指して

岸壁の岩場に佇むシャモア 絵になります

2016/9/4(日)
6年前、ロムニツキー峠から眼下に広がる山上湖と湖畔に立つ山小屋の眺望に感動し、次に来る機会があれば是非登りたいと思っていた。今回その夢がようやく実現、峠から見た急峻なジグザク登山道を登り、山上湖と山小屋を目指す。Walkerにメモっていたはずのコースタイムが消えてしまっており、コースタイムは標準で記載している


コース概略:
フレビエノック(8:20)~(道を間違え40分程ロス)~ザモコフスキー小屋~Terho小屋~ザモコフスキー小屋~フレビエノック(15:20)


7時に朝食を食べ、急いでと登山電車駅に向かう。同じように急いでいる人の後を追いかけ、始発8時の登山電車に何とか間に合う。帰りは歩いて下山しようと思っていた所、片道8€、往復9€tであり、帰りも登山電車でと往復チケットを購入する。登山電車は、スイス(スネガ)で乗ったのと同じ型、もしかしたらスイスから技術供与でも受けたのかと思っていると、5分程でフレビエノックに到着。
大勢の登山客で賑わうフレビエノック展望台
奥の一番高い山がロムニツキー峰

谷川に架かる橋 橋手前に赤コースへ辿る登り道がある
(これを見落としてしまった)
ロムニツキー峰を中心としたタトラ山地の峰々が眼前に迫ってくる、素晴らしい眺めである。登山コースは赤、緑、青といった色分けされており非常にわかり易い。今日のコースは赤から緑のコース、まずは谷底に一旦下った後、登り返しザモコフスキー小屋を目指す。標識の左脇にザモコフスキー小屋への下り道があるが、乗り合わせた人達は皆、左の方へ行ってしまった。ちょっと変な気がしたが、そのまま下って行くと小屋に出る。以前来た時はこんな小屋なかったはず、地図で確認するとBilikova小屋とある。しかも赤ではなく、緑のコースである。引き返すか迷ったが、この道でも途中から青から赤のコースに出られるので、そのまま下っていく事にする。10分程下ると、谷川と橋が見えてきた。橋手前の登り道に気づかず、橋を渡りどんどん下ってしまった。かなり下った後、おかしい気づき引き返す。さっき渡った橋に戻ると、右手に登山道があるではないか。かなり時間をロスしたが、何とか緑のコースに出られホッとする。石積みの急坂を登り、ザモコフスキー小屋に到着。
ハイ松帯を抜けると、開けた場所に出る
谷に沿って延びる登山道を見下ろす

少し休んだ後、林の中の緑のコースを進む。ハイマツ帯を登って行くと、前方の山の上に目指す小屋が見えてきた。未だ遠いが、小屋が見えると元気が出る。ハイマツ帯を抜け、ゆるやかな登山道を登って行く。がレ場を抜けた所から、ジグザグな急坂を一歩一歩登っていく。息を切らしながら登っていくと、Teryho小屋が見えてくる。

峻険な山肌に囲まれた窪地に山上湖が広がる
頂上は広々とした台地状の空間で、峻険な山々で囲まれた山上湖が広がっている。正に山上の楽園、本当に素晴らしい絶景である。目の前に2つの湖、さらに奥の方に2つの湖が見える。湖畔の岩場に腰を下ろし、ランチとする。しばし岩の上で寝転んで至福な時を過ごす。小屋の裏側の草場で「シャモア」を発見、4頭いる。こちらに気づくが逃げようとせず、一心不乱で草を食べている。2時間程、山の上で過ごした後下山する。


さらに奥に、もう1つの湖がある 
こちらに顔を向けたシャモア 小屋の裏側の草地に
ザモコフスキー小屋は、多くの家族連れで賑わっていた。小さな子もたくさんいる。地元の人はハイキング気分で、ここまでやってくるんですね。

←パンを頬ばる少女

2016年4月23日土曜日

シャモニー針峰群の山腹をトラバースする人気のコース

2009/8/15(土)
Muttelet小屋からのドリュー
今回のコースは、モンブラン展望台のエギューユ・デュ・ミディからモンブラン山群の迫力ある大パノラマを満喫した後、中間駅のプラン・ドゥ・エギュからシャモニー針峰群の山腹をトラバースする殆ど平坦なコースを歩く。


コース概略:
ロープウェイ駅---エギューユ・デュ・ミディ----プラン・ドゥ・エギュ(11:10)~LeSignal(12:50 14:00)~モンタンヴェール(14:30 14:36)~Caillet小屋(15:10)~シャモニ(16:00)

かなりの高度感で下を見ると恐ろしい
エギューユ・デュ・ミディからの展望

街の南側にあるロープウェイに乗りエギューユ・デュ・ミディまで一気に上がる。圧倒的な高度感でスリル満点、一気に3840mの地点まで上がったせいか、軽い高山病の
症状が出て頭がクラっとしたが、しばし休むと回復した。モンブランは目の前、大迫力の展望で心が高揚する。


エメラルドグリーンの神秘的なブルー湖
プラン・ドゥ・エギュまで戻り、まずは近くのブルー湖へ行って見よう。エメラルドグリーンの湖面は吸い込まれそう、正に神秘的な美しさである。ブルー湖を堪能した後、トレッキングスタート。山の斜面をトラバースするコースで、殆どが平坦で楽なコースである。展望はすこぶる良く、左手にシャモニの街を見下ろしながら快調に進む。太陽は、右手から差し込んで来る。
なだらかなトラバース道を歩く
ガレ場を登り詰めるとLe Signal(▲2204)に到着
Le Siginalへの登りは少々きついが、登りきると素晴らしい展望が待っている。正面にドリュー、谷底にはメール・ドゥ・グラス氷河が流れ、その奥に岩登りの殿堂グランドジュラス北峰がドンと構えている。温暖化現象にもよるが、氷河の後退が激しく、地層が見えているのにはショックを隠せない。1時間以上のランチタイム後、 モンタンヴェールへ下る。約30分で、ホテル・レストランに出る。さらに下ると、登山電車の駅である。シャモニ方面の標識に従って下って行く。Muttelet小屋からのドリュ-の展望を観る予定であったが、 Caillet小屋 方面に間違えて下ってしまった。こちらの眺めはあまり良くない。
メール・ドゥ・グラス氷河の奥に聳えるグランドジュラス