2014年9月11日木曜日

アレッチ氷河を巡る周回コースを歩く

1992.8.(水)
ベットマーアルプのシンボルの礼拝堂
後方の白い山はフレッチュホルン
ブリークからサンモリッツ方面行の電車で約20分のベッテン駅で下車する。駅構内にあるロープウェイで10分程でベットマーアルプに到着する。ベットマーアルプは、標高1950mの中腹に広がる静かなアルペン・リゾートである。山の中腹からは、ヴァリスの山々が谷間を挟んで一望できる。山の中腹に建つ建物の多くは、 長期滞在型の休暇用アパートとホテルが殆どである。 谷底からは車は登ってこれなく、足はロープウェイのみなので、村の中は非常に静かだ。



コース概要:
ベットマーグラート-~メリエレン湖(11:10 12:00)~メリエレン小屋(12:20)~キーボーデン(13:02 13:25)~ベットマーアルプ(14:50)
歩行時間:4時間15分






ベットマーホルン山頂駅の岩場にて
ツェルマット、サースフェーのようなメジャーな観光地ではないので、観光客もそんなに多くはなく、静かな山旅を楽しむ事ができる。 今回のコースは、ここベットマーアルプが出発点である。村の外れにあるゴンドラリフトで、約10分でベットマーグラート(2650m)に着く。
荒々しい氷河を間近で観ながら登山道を歩く
 ヨーロッパの山は、稜線まで一気に登る事ができるので非常に便利だ。 ベットマーグラートには丸型の展望台とレストランが併設されている。外に出て岩場を下っていくと、アレッチ氷河の全望が視界一杯に現れる。 氷河は大きく蛇行し流れ、奥はユングフラフ、メンヒへと繋がっている。真近で見ると、モレーン(堆石)がとても印象的だ。氷自体はくすんでおり、見た目はあまりきれいとは言えない。

アルプス最大のアレッチ氷河 奥の左手の山がメンヒ(4,107m)
メリエレン湖の岩場でランチ、湖畔はワタスゲの群落
右手の山は、オルメンホルン(3,314m)
氷河を見ながら平坦な岩場の道を1時間程歩くと、メリエレン湖まで25分と書いてある標識がある。右手の道を辿り、約25分で山上の湖メリエレン湖に着く。湖は真っ青な色をしており、とてもきれいだ。周囲の山も見栄えが良く、1枚の風景画のような世界が広がっている。岸辺に群落するワタスゲも、この風景に彩りを添えている。先を急がず、ランチを食べながら、しばらくこの静かな空間に浸っていこう。
フィッシャー氷河の奥に聳えるオーバーアールホルン(3,631m)
先へ進むと、直ぐに山小屋が見えてくる。近くには小さな池もある。 何人かの登山者が憩いでいる。しばらくは平坦な道が続き、右手のエッギスホルンの尾根を巻きながら、ゆるやかな山道を登っていくと、尾根のピークに出る。左手はフィーシュ氷河を遠望でき、とても見晴らしの良い場所である。
ここからは、左手に谷底を見ながら下りとなる。20分程で、ロープウェイ駅にあるキューボーデンに着く。 鉄道駅のあるフィーシュまで下る事もできる。
キューボーデンからは、広々とした放牧地を歩く。快適な道をしばらく歩くと、ホテル・ベットマーホルンが見えてくる。ベットマーアルプまでは、もうすぐだ。
桔梗の仲間?