2014年6月11日水曜日

山上ホテルに宿泊し、山上の美しい湖を巡る

2007.8.12(日)
クリスティーナ小屋手前の峠からの眺望

イタリアとの国境に近いスイス・ティチーナ州にはいくつかの魅力的な谷が存在する。今回は、バヴァーナの谷(Val Bavona)の最奥部にあるサン・カルロからロープウェイで登った1891mのホテル・ロブエイに宿泊、いくつかの山上の湖を訪ね、バヴァーナの谷の山々を観ながらのトレッキングを楽しむ。



コース概要:
ロブエイ(7:50)~リエルプ小屋(8:20)~ビアンカ湖(9:05)~ネーロ湖(10:10 10:30)~コル(11:20)~クリスティーナ小屋(12:03 13:15)~分岐(14:30)~ヒュッテ・バリディティ(15:25 15:40)~ロブエイ(15:50)
歩行時間:5時間30分





山の上のホテル・ロブエイ
円錐形の白い建物で山の中にこんなの建っていると一種異様

7:50、ホテルを出発、
最初は車道を歩き、ネーロ湖の標識を右に入り登山道に入る。川沿いの道を辿っていくと右手に、リエルプ小屋が見えてくる。小屋付近からパドディーナ氷河の展望が素晴らしい。しばらく行くとビアンカ湖、群青色が鮮やかなとても奇麗な湖である。湖畔にはテントが張られている。ここで右手の急坂をネーロ湖へ登って行く。振り返ると、ビアンカ湖と周囲を取り囲む2,000m級の山々の眺望が素晴らしい。

ネーロ湖への登りから振り返る、眼下のビアンコ湖が素晴らしい
静かなネーロ湖畔にて


登り切った所で小休止、やはり高い所からの景色は感動ものである。クリスティーナ小屋の分岐を過ぎ、さらに登って行くと鞍部に出て下方にネーロ湖が見えた。暗青色で、ちょっと冷たい感じがする。湖畔まで降り、小休止。人っ子一人居なく、辺りはシーンと静まりかえっている。分岐に戻り、クリスティーナ小屋へのゆるやかな道を登っていると、後方から凄いペースで女性が登って来るのが見えた、これは追いつ
かれるかな…。
方にケルンが見え、登り切ると、下にスタンダウ湖、その先にクリスティーナ小屋が見える。箱型の木造の小屋は、あまり格好良くない。ここは中々の絶景ポイントである。



峠からの眺望、白く輝いているのはパドディーナ氷河
シャフダウ湖、水はあまり奇麗でない


岩場に建つクリスティーナ小屋
平坦な巻き道を辿り、ゆるやかな岩場を登り切り、小屋には12:05到着。ニョッキパスタを頼み、テラスでランチタイム。トマトソースとチーズを絡め食べるが、味は今一。1時間以上、周りの景色を楽しんだ後、下山する事に。クリスティーナと云われるように、岩場には水晶石があちこちに落ちていたので、記念に持ち帰る先程のケルンまで戻り、カヴァニョリ湖方面へ下る。谷川沿いの急坂を40分程で車道に出る。右へ行くとカヴァニョリ湖であったが、少々疲れたので下山する事に。石造りのパドディーノ小屋に立ち寄った後、ホテルへ戻る。結構歩いたが、景色も良く充実した1日であった

2014年4月18日金曜日

ミシャベル山群を眺めながら花の散歩道を歩く

2000.8.19(土)
クロイツボーデンの池から眺めるミシャベル山
今回のコースは、右手にミシャベル山群、足下には色鮮やかな高山植物が広がる素晴らしい稜線歩きを楽しむ、別名アルペンブルーメン・プロムナード(花の遊歩道)と呼ばれている。標識も整備され、気持ち良いトレッキングを楽しむ事ができる。トレッキングのスタート点はクロイツボーデン(▲2,397m)、サースフェーからバスで約10分でサース・グラントへ、ここからテレキャビンでクロイツボーデンに到着する。
コース概略:
クロイツボーデン(9:50)~ガレ場(10:45)~Triftgratji(11:10)~ベルクホテル(12:25 13:30)~サースアルマゲル(14:15)
歩行時間:3時間20分

トリフト氷河、後方の山はモンテローゼ








8:00のバスでサース・グラントへ、バス停からテレキャビン乗り場まで5分、キャビンに乗りクライツ・ボーデン、さらに乗り継いでホーサス(▲3,142m)まで行く。眼下には、ギザギザ尖ったトリフト氷河が凄い迫力で迫ってくる。
朝早い事もあり、日が指してなく、とてつもなく寒い。レストランに入り、ホットティで一息。


寒さをがまんしながら、しばらく素晴らしい景色を堪能した後、クロイツ・ボーデンへ戻る。

ホーサスからのミシャベル山群の眺望
中央のピークがドーム(▲4,545m)
右手奥のに池があり、正面にミシャベル山群の絵のような景色を眺望でき、これからのトレッキングに大いに期待が湧く。素晴らしい景観を満喫した後、出発だ。
沢を渡る後方にはラッギンホルン(左)、
フレッチホルン(右)が聳える
歩き始めると直ぐに、沢にかかる橋を渡る。振り返ると、ラッギンホルン、フレッチホルンの山塊が迫る。8/中で花の季節も終わりの時期であるが、そこかしこに赤、青、黄色のお花畑で嬉しくなる。あちこちで写真を撮ったりしていたので、いつもよりゆっくりペースである。1時間程で大きな岩がゴロゴロしたガレ場に出るが、赤と白のペンキの印を見ながら道を辿って行けば道に迷う心配はない。ガレ場の尾根を過ぎると、分岐点に出る。

ここからサースアルマゲルまで下って行けるが、直進してアルマゲル谷に向かう。
ここかしこに、色鮮やかな高山植物を愛でながらの気持ち良い歩きで楽しくなる。


アルマゲラーアルプにあるベルクホテル
素晴らしい場所に建っている
ゆるやかな下りになり、石造りのベルクホテル(▲2194m)に到着だ。ホテル脇の草場で昼食、宿泊したホテルで用意してくれたサンドイッチと紅茶でランチ。残念ながら、サンドイッチは少々塩辛く、味は今一。ホテルのテラスでコーヒーを飲みながら、ゆっくり時間を過ごした後、谷底の川沿いの道をサースアルマゲルまで下って行く。
ここからバスに乗り、サースグルントで乗換え、サースフェーに戻る

2014年2月27日木曜日

グロスグロックナー展望台からハイリゲンブルートへ

1998.8.10(月)☀ 
フランツヨーゼフス・ヘーエ展望台からの
グロースグロックナー(▲3797m)

今回の登山ベースは、オーストリア・アルプス最高峰グロースグロックナーを望む山中の素朴な村ハイリンゲンブルート。最寄りの鉄道駅リエンツからバスで約1時間30分の山間の村である。ハイリンゲンブルートとは聖なる血、聖血伝説が残る村としても有名である。
コース概略: ハイリゲンブルート(11:08)-----フランツヨーゼフス・ヘーエ(12:00 12:25)~サンダー湖(13:25)~ハイリンゲンブルート(17:05)

歩行時間:4時間30分

パステルツェ氷河
11:08発のバスは、結構混んでいるが座れない程ではなかった。途中の村から続々と人が乗ってきて車内は混み合ってきた。バスは曲がりくねった道を登っていき、いくつかの村を通過し氷河道路という道に出ると左手にグロスグロックナーが見えてきた。有料道路の入り口では、入る車の量の規制をしており、かなりの車が列をなしていた。バスはそれら
を横目で見ながら通り過ぎていく。さらに高度を上げフランツヨーゼフス・ヘーエ到着した。グロスグロックナーが目の前に聳える絶好のビューポイントだ。裏手の山の上にドーム上の展望台がある。
サンダー湖からの水の吐き出し口
 眼下に見えるパステルツェ氷河へ下る。
大抵の観光客は氷河の方へ向かうが、僕は反対の道を辿りサンダー湖へ向かう。サンダー湖は、雪解け水で濁っているのかセメント色をしていてあまり美しいとは言えない。湖畔の道を巻き、吊り橋を渡る。ここで水が一点に集中され外に吐き出されており、轟音ですごい迫力である。

サンダー湖の先の吊り橋を渡る




橋を渡りゆるやかな登りを上がっていくが、途中で道を見失ってしまった。幸いにも上から人が降りてきたので、そちらを目指して進むと登山道に出た。さらに登ると標識があり2つの道に分岐している。左の道を辿り長い下り坂を辿りダムに出た。この当りで食事をとろうとしたが、腹も減ってなく、かつ気持ちも急いていたので直ぐ腰を上げ歩き始めた。岩場では家族連れが食事をしている。



左の深い谷(メル谷)を見下ろしながら、ひたすら下っていく。あまり人に合わなく、少々不安な気持ちになる。川の流れが聞こえてきた。ここで少し休憩する。登り下りを繰り返して行くと左手にゲスニック滝が見えてきた。道を塞ぐようにゲートがあった。「さてどっちへ行きのか」思案した揚げ句、右手の道を進むが途中で道が途絶えてしまった。道を間違えたようである。元に戻り、先程のゲートの先を見ると道が続いている。ゲートを跨いで越え、下って行くと橋に出た。さらに道を進むと湧き水があり、ここで水を補給した。アスファルト道に出た後も結構長く、ホテルに着いたのは17:05であった。結局4時間30分かかった事になる。標識があまり整備されてなく、道はわかりずらい。又、人もあまり歩いてなく、1人で歩いていると不安にかられ、思わず先を急いでしまう。

ハイリンゲンブルートが見えてきた

2014年2月10日月曜日

ツィラタール谷奥の山上の湖シュバルツゼーへ

2001.8.14(火) ツィラタール谷を歩く
 シュバルツゼーに投影するツィラタール・アルプス
今回のトレッキングのベースは、マイアーホーフェン(Myrhofen)
イェンバッファ駅からツィラタール鉄道で約1時間の所にある ツィラタール谷の中心の街である。夏には日に何本か昔懐かしいSLが走る。街は開けた明るい谷の中にあり、ここをベースにしていくつものハイキングを楽しむ事ができる。 今回のコースは、ツィラタール・アルプスの山懐に入ったシュバルツ湖へのコースである。 駅前から少し歩いたヨーロッパ・ハウス内にあるインフォーメーションで、マップ、バスの時刻表を 得ることができる。

コース概略:
マイアーホフェン(7:55)----ブライトナー(8:30)~アルペンローゼヒュッテ(10:30 10:35)~ベルリーナヒュッテ(10:55 11:10)~シュヴァルツゼー(12:15 13:30)~アルペンローゼヒュッテ(14:35)~ブライトナー(16:30 16:55)----マイアーホフェン(17:30)

歩行時間:6時間45分




トレッキングの始点のブライトラーナ(1256m)には、駅前のバス停から出ているダム行きのバスに乗っていく。 谷の奥にあるいくつかの村と2つのトンネルを超え、30分程でブライトラーナのバス停に着く。バスの乗客の多くは、この先にあるダムまで行くのか下車したのは僕を含め3,4人だけであった。 
深い谷間で、朝が早いためか日が差してなくかなり寒い。近くにはガストホフがある。生垣を超え、 少し登った後、川に沿った平坦な道が続き快適なペースで歩が進む。徐々に日が差してきて 体も暖ったかくなってきた。クラウセンアルム小屋を通過し、左手の斜面を登っていくと グラヴェントゥヒュッテに到着。
 アルペンローゼヒュッテ
左手の斜面を登リ切ると牧場に出る。右手の大岸壁には雄大な 滝が見える。後ろを振り返ると、歩いてきた谷を一望できる。
ここから道は平坦になり、ツェムバッハ川に沿って歩いて行く。正面に氷河を頂いた山が見えてきた。 30分程で、左手に木造りのアルペンローゼヒュッテ(1873m)に到着した。
川には橋が架かり、右手にも道が続いている。ベルリーナヒュッテには左手のジグザグ道を登っていく。
写真で観て、大いに気に入った景色
ベルリーナヒュッテ
曲がりくねった登山道を息を切らせ登り約20分で石造りの見栄えの良いベルリーナヒュッテ (2042m)に到着した。この風景に心引かれこの地を訪れたが、期待に違わないすばらしい景色だ。
このヒュッテは、1879年にドイツとオーストリア山岳協会によって創設されたと云う。概観も立派な 建物である。
少し休憩した後、再び登りに入る。石が敷き詰めてある急な道を登りきると、平坦な道になる。 シュヴァルツェンシュタイン・アルムの草付きの山腹を巻きながら登っていく。 左手にはホルン氷河の雄大なU字谷が開けている。
登りは段々きつくなり完璧にバテてしまい、途中の草叢に大の字になって休息する。 そんなに距離はないと高を括っていたが思いの外、距離はある。 これ以上登れるかと不安がよぎったが、ふと上を見るとケルンが見えた。
シュバルゼーへの登り道にて
「ああ、あそこが頂上か」と元気になり、疲れた体に鞭打ち再び登り始める。 斜面から流れる沢を渡り、最後にジグザグな道をがんばって登り切ると、 待望のシュヴァルツ湖に到着した。
シュバルツゼーにて

湖は周囲を岩山に囲まれ静かに佇んでいる。
何組かの登山者がランチを食べながら憩いでいる。僕も近くの岩場に座りランチタイムだ。小さな女の子が岩場で遊んでいる、こんな小さな子も登ってくるんだと驚きである。
思った程大きな湖ではない。後方には、ツィラタール・アルプスの雄大な景色が展望でき、 この景色を見ながらゆっくりとした時間を過ごす。湖畔の残雪を踏みしめながら対岸に歩いていくと、 絵のような風景に出会う。
シュバルツゼーからの展望
主峰グローサー・メーゼラーとヴァクセック氷河
ツィラタール・アルプスの主峰グラーサーメーゼラーら3000m級の山々が眼前に広がり、 湖面には氷河を抱いた山々の姿が見事に写しだされている。息を飲む美しさだ。 残念ながら、湖は一周できず途中で道が途絶えている。
心往くまでこのすばらしい景色を堪能した後、下りに入る。

下りは、登ってきたルートを引き返す。ベルリーナヒュッテまでは、かなりの急な道で 足に負担が結構くる。グラヴェントゥヒュッテでコーラを頼み、しばしの休息を取り、 ブライトラーナには16:30に到着した。 バスは16:55発であり、まだ少し余裕がある。
バスを待つのは、僕と男性の登山者のみで、バスの時間を聞かれたのをきっかけに、少しお話をする。 彼は4日間山に入っていたと云う。地図を開げ、歩いてきたルートを教えてくれた。 日本人が、この地域にくるのは珍しいと云う。大抵の日本人は、モンブラン、スイス方面へ行くもの と見られているようだ。 バスは時間通り到着した。
今日はかなりバテたが、心地良い疲れである。機会があれば再訪したい谷である。

2014年2月5日水曜日

ラ・メイジュ南壁を望むシャテルレ小屋へ

1999.8. 11() エタンソン谷からシャテルレ小屋へ
エタンソン川に架かる橋とラ・メイジュ南壁


ベースとなる村はラ・ベラルド、グルノーブルからバスで約2時間強、深い谷間の奥の小さな村である。山以外何も所であるが、妙に居心地が良く、1999年,2002年,
2012年と都合3回訪問した大好きな村である。今回のコースは、エタンソン川に沿って谷を登り、名峰ラ・メイジュ南壁の眺めが最高なシャテルレ小屋までの最もポピュラーなコースである


コース概要:山腹を巻くコース
ラ・ベラルド(8:55)~分岐(10:00)~シャテルレ小屋(11:50 13:00)~ラ・ベラルド(15:00)

歩行時間:4時間50分(登り:2 時間50分、下り:2時間)

早朝、トレッキング前にパン、チーズ等を買う登山者





早朝、村の通りにはベーカリの屋台が出ており、カンパーニョ等のハードパンとチーズを売っている。パンを買おうかなとも思ったが、ちょっと大き過ぎ、食べきれないので諦めた。村に1軒ある店でフランスパン、水等を購入し、8:55にエタンソン谷へ向かって出発した。
教会の裏手の道を登り、ジグザグの急坂を登っていく。ふと左手を見ると、草むらにシャモアを発見。写真でしか見た事がなかったので、実物を見て少々興奮。カメラを向けようとした瞬間去って云った。急流にかかる橋を渡ると、ハイマツ帯の開けた気持ちの良い所に出て来た。
新田次郎は「アルプスの谷、アルプスの村」でエタンソン谷は、暗く陰鬱な谷と呼んでいた。確かに両側をもの凄い高い岸壁で挟まれており、そんな感じがしないでもなかった。エタンソン川に沿ったゆるやかな登りを快適に登って行くと、橋がある分岐点に出た。どっちへ行くのか迷ったが、前を行く人が橋を渡った左手の道を登っていったので、後を追いていくことにした。結局、これが間違いの基で、ここで地図を良くみて置けば良かったと後で悔いることになった。
山腹コースから観たラ・メイジュ
途中で道がなくなり大いに焦る。不安になり引き返すと道があったので安心し、その道を辿って行った。徐々に高度が上がり、曲がりくねった急坂になってきた。下を見ると、エタンソン川沿いに登山道が走っている。先程の橋を渡らず、道なりに行くのが正解であったようだ。地図を見ると、少し遠周りになるが、この道でも良さそうだし、ここまで登ってきて引き返すのも嫌だったので、そのまま登って行くことにした。
シャトルレ小屋からのラ・メイジュ南壁
息を切らしながら登っていくと、谷奥にラ・メイジュが見えてきた。非常にきれいな山である。行く手に滝があり、少々ビビったが何なく渡る事ができる。3つの滝を渡った先からは、一気にエタンソン川への下り坂である。下り切った所には、橋が架かり、正面にはラ・メイジュ南壁の全景が見えた。凄い迫力のある絶景に大いに感動。標識に従って登って行くと、ようやく目指すシャテルレ小屋が見えて来た。11:50、標高2215mの岩場に立つシャトルレ小屋へ到着、石造りの立派な山小屋である。小屋の周りは、鋭く荒涼とした岩先鋒が立ち並び、その中で一際目立つラ・メイジュに息を呑む。本当に素晴らしい所で、感動して言葉も出ない!!
小屋の前にテラスがあり、登山者が思い思いの食事を楽しんでいた。さすがローカルな所でもあり、日本人は1人もいない。小屋の裏手の草地で昼食をとるが、寒くなり暖かい物を飲みたくなった。小屋へ入り、スープを頼んだ。これは塩気もなく味もなく非常にまずかった。この先、プロモンテ小屋への登山道が続いているが、殆ど岩場の道である。
1時間程、周囲の景色を堪能した後、下る。
主峰バール・デ・エクラン(▲4120m)、ちょっと定かでない
登山道で見かけた高山植物



2014年1月14日火曜日

モンブランの眺めが素晴らしいヴェニ谷

2012.7.18(水) ヴェニ谷 (Val Veny) 
イタリア側からのモンブラン
ここは大のお気に入り、右手にモンブラン山群の雄大な大パノラマを見ながらの絶景コースで、今回で3回目である。TMB(ツールドモンブラン)のコースでもあり、国内外から大勢のトレッカーが訪れる人気のコースでもある。
 ヴェニ谷は、モンブラン山群のイタリア側の谷である。フランスのシャモニからモンブラン・トンネルを越えると左右に2つの広い谷が拡がる。北東がフェレ谷で奥はスイスに通じている。南西に位置するのがヴェニ谷だ。ベースとなる街はシャモニからバスで40分程のクールマイユールである。

過去2回は、エリザベッド小屋へ行けなかったが、今回は雪辱も兼ねてのトレッキングで、気合い十分である。

コース概要:
コル・シュクレイ(10:00)〜ラーゴ・シュクルイ(11:05 11:15) ~ Damon(11:40 12:05)〜ラーゴ・ディ・コンパル(12:52) ~ 
エリザベット小屋(13:42 14:12)~ラ・ヴィザイユ(15:32)

歩行時間:4時間40分


Dollone地区にあるテレキャビン乗り場
以前はクールマイユールの南端のロープウェイで上まで行ったが、今年は動いていなく、Dollone地区にあるテレキャビン乗り場から乗車、始発は9:30とかなり遅い。
スイス、フランスアルプスで7:00頃からスタートしているのに、国民性の差なのか。もう少し早い時間帯から動いて欲しい。


コル・シュクレイ



乗り込んだのは、女性1名と僕だけ、何か寂しい。右手にグランド・ジュラスを見ながら高度を上げていき15 分程でプラン・シュクレイに着、
ここでリフトに乗換え、標高のコル・シュクレイに9:55に到着。

コル・シュクレイからは、ヴェニ谷を挟みモンブランが聳える。1面の緑のアルプの中にホテル・レストランが1軒あり、絵葉書のような景色が拡がっている。

ホテルの左手に登山道がある。よく整備された道を登り、急坂を登りきると左下に小さな湖ラーゴ・シュクルイが見えてくる。
以前に較べ水が少なく、湖と云うより池に近く、印象がかなり違い、少々戸惑った。
谷を隔てた対面には、グランド・ジュラスからモンブランにかけての大パノラマが拡がる。 ここからゆるやかな草原の道を45分程歩くと、休憩にちょうど良い岩場に出る。色取りどりの花が咲いており、ランチをとるにはちょうど良い場所である。正面にはモンブランの全景が見える。フランス側からは丸くなだらかな姿であったのが、こちらは荒々しく全く違う山を見ているようだ。
逆方向からはいくつものパーティがやってくるが、こちらのコースを取るのは殆どいない。
グランドジェラス、ダンディジュアン〜モンブラン(右から)
下の谷がヴェニ谷

斜面をトラバースし、急坂を登り切りピーク(Damon)に出る。ここからの眺めは本当に素晴らしい。ここで腰を下ろし、モンブラン山群の大パノラマを眺めながらのランチタイム(フォカッチャ、バナナ)。シンプルな食事であるが、どんな物でも美味い、山の新鮮な空気が旨味成分(?)を発生しているのかな....



 Damon(2302m)からの眺め
モンブラン(右の尖塔はノワール針群)

しばらく平坦な道を辿り、急な坂を登り切ると、後はずっと下りである。沢を渡り、3,40分
程歩くと下方に湖ラーゴ・ディ・コンパルが見えてくる。
沢の音が心地良い風向明媚な登山道


湿原が見えて来た、後少しだ
ラーゴ・ディ・コンパルとグラシェ針峰
左の台形状の山の麓にエリザベット小屋がある


下り切った場所は、鳥肌が立つようなすばらしい景色が拡がる。別世界に入ったような気分で、しばらく呆然とする。ラーゴ・ディ・コンパルは湖というよりは湿原、これが周囲の山に絶妙なアクセントを醸し出している。正面にアルプ・ヴィエイユ橋がある。



さらに歩を進めると、エリザベッタ小屋 である。広々とした湿原を横に見ながら、
しばらく平坦な道を歩き、急な坂道を登り切るとエリザベット小屋だ。アルプ・ヴィエイ
平坦な道をひたすら歩く
さらに歩を進めると目指すエリザベット小屋だ。広々とした湿原を横に見ながら、しばらく平坦な道を歩く。これが結構長く、途中で少々うんざりする。後を振り返ると、スイスの名峰グラン・コンパル(4314m)が見えた(←写真:白いピーク)
橋から結構な距離あるなあ、と思っていたが大した事はなかった。


エリザベット小屋は小高い丘の絶好のロケーションに建ち、雪を抱いた山々と氷河、緑の大地に囲まれた景観は素晴らしいの一言だ。歩き疲れたので、小屋前のベンチに座り、絶景を観ながら小休止。
裏手に、セイニュのコルへと続く谷間のトレイルコースが見え、何人かのトレッカーが歩いている。あっちへ行けば、フランスに抜けられるんだ。これがTMBコースなんだろう。
エリザベット小屋
後方はトレ・ラ・テート針峰(3930m)とレックス・ブランシュ氷河



ラーゴ・ディ・コンパルのレストラン
アルプ・ヴィエイユ橋を渡り、右手の川沿いの道をひたすら下っていくと、下から登ってくるハイカーと覚しき人達と行き交う。この辺りの道は大きな岸壁に遮れて視界はあまり良くない。35分程歩くと視界が開け、バス停のあるラ・ヴィザイユに着く。以前はラーゴ・ディ・コンパルまで、バスは入っていたが崖崩れ等で乗り入れ禁止になったようである。バスを待つ間、1軒だけあるレストラン・テラスでアイスを食べる。レストランの後方に、ダンジュ・ジェアン~グランド・ジョラス が良く見える。

バスは15分遅れで到着。非常に混んでおり残念ながら座れず、ずっと立ちっぱなし。車内には、イタリア人の大勢のマダム方のおしゃべりで大賑わいで、中々ユニーク。何か大阪のおばちゃん等を想い浮かべてしまう。それにしても皆さん、太っていてたくましい。カロリーもう少し控えめにした方が良い体型である。
喧噪さの中、クールマイユールには16:40着。ずっと立ちっぱなしだったが、ローカルな雰囲気に触れ、中々面白かった。