2012.7.9(月)☀
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ピラット小屋への登りにて 出会った女性の登山者
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ベースは周囲を鋭い岩峰群で囲まれた静かなラ・ベラルド村、何もない所だが一番のお気に入りの地で都合3回訪れている。フランス・アルプスの南に位置するせいもあり、晴天確率は非常に高いそうだ。今回は、ヴェニオン谷の最深部にあるピラット小屋を目指す。
コース概要:
ラ・ベラルド(8:25)~カレル小屋(9:25 9:35)~橋(10:40 10:55)~雪渓(11:25)~ピラット小屋(12:10 13:25)~橋(14:15 14:20)~カレル小屋(15:15 15:50)~ラ・ベラルド(16:40)
歩行時間:5時間55分(登り:3時間20分、下り:2時間35分)
ホテルで朝食を済ませ、8:25出発。絶好の周りの岩峰に遮られ、日は未だ差し込まず少々肌寒い。村に一軒あるだけのお店で、ランチ用のパン、飲み物を調達する。
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広々とした草原の中にあるカレル小屋
後方の大岩山峰はエル・フロワド(ちょっと逆光気味) |
ヴェニオン川沿いの平坦な道を1時間で、前方にカレル小屋が見えてくる。広々とした草原の先に見える大きな山はエル・フロワド(▲3848m)、ちょっと逆光気味であるが、凄い岩の壁で圧倒される。ここから森の中を進んで行くと、テンプル・エクラン小屋との分岐点に出る。森を抜け、川に沿って谷奥へ続くゆるやかな登り道を歩いていく。
ヴェニオン谷奥に聳えるピラット氷河
ヴェニオン川奥にはピラット氷河が見え、素晴らしい景色に期待で胸が膨らんでくる。徐々に高度を上げて行き、岩がゴロゴロした場所を歩いていくと「Refuse 1H」の標識を見つける。ここで上の岩場の方に向かってしまったのが大失敗、道を間違えてしまい、ウロウロするはめに。「やばい」と思い元の場所に引き返す。注意して見ると、前方にケルンが見え、その先に橋が架かっている。大きな岩が邪魔して、橋が見えなかったのだ。どうやらケルンが目印だが、知らない内に疲れ注意散漫になり見落としてしまったようだ。川を渡った対岸には、登山道が走っており一安心。
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ピラット山とレ・バン |
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秀麗なLes Bans(レ・バン)全容
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雪渓をトラバース |
ここからはジグザグの急坂となり、登りはかなりきつくなる。息を喘ぎながら、ジグザグの急坂をゆっくり登って行く。雪渓も何カ所もあり、滑らない様注意しながら横断する。
歩いて来た道を振り返る、エルフロワド、テンプルエクラン?
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ピラット小屋へ登り、絶景の中を歩く |
周辺の山々の景色が凄い、鋭い岩峰と雪を抱いた山々、息を飲む程の絶景が広がる。長く辛い急坂が続き、バテそうになったとき、岩山の上にポールが立っている石の土塁が見えてきた。どうやらあそこが頂上、あと少しだと気を奮い立たせられる。ガレ場を登り切り、ようやくピラット小屋(2577m)にたどり着く。約1時間の急坂はかなりきつく、岩場に座り一息付いたときはホッとした。しばらく息を整えた後、景色を眺望する余裕が出てきた。
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ようやくピラット小屋が見えて来た |
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テラスで寛ぐ登山者とピラット氷河 |
目の前の雄大なピラット氷河と周囲を囲む3,000m級の山々、頂上を極めた者のみが味わえる絶景である。
氷河は蛇行しながら下流へ流れているが、ヴェニオン川の源流となっているのだろう。テラスのベンチに座り、ランチを広げる。やっぱり山の上で食べる食事はとても旨い。食事をしながら、絶景を眺める、この時間がいつも楽しみである。小屋で注文したサラダは、レタスにドレッシングをかけただけのシンプルな物、酸っぱ過ぎてとても食えた代物ではない。殆ど残してしまった。1時間強、絶景を楽しんだ後、下山。下りは足、膝にきてしまい、カレル小屋までの道程は相当しんどかった。30分程、草原に寝転んで昼寝を楽しみ、ラ・ベラルドへの道を下っていく。